発掘調査Archaeological excavation

西浦足保林石丁場遺跡(にしうらあしほはやしいしちょうばいせき)・久料仲洞石丁場(くりょうなかほらいしちょうばいせき)

 

西浦足保林石丁場・久料仲洞石丁場は、伊豆半島西海岸の付け根部分にあたる沼津市西浦地区に位置します。両石丁場とも海岸から南側の山地に少し入った谷部や谷斜面部に立地しています。今年度、畑地総合整備に伴い、発掘調査を実施します。石を割るために掘られた矢穴が残された石(矢穴石)が多数見られるほか、「卍」等の刻印が施された石が確認されています。これらの石丁場は、江戸時代前期に江戸城の石垣を造るため、大名に割り当てられて採掘された石丁場とされていますが、駿府城の石垣を補強するための石材として使われた可能性も指摘されています。今年度の調査では、矢穴石等の正確な形状と位置を記録するほか、石質鑑定を行い、江戸城、駿府城等の石垣の石と比較できる科学的データを採取する予定です。

 

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