発掘調査Archaeological excavation

尾羽廃寺跡（おばねはいじあと）

遺跡所在地：

静岡市清水区尾羽

尾羽廃寺跡は、東名清水ICの東約1.0kmに位置する白鳳期の寺院及び古代の郡衙に関連する遺跡です。これまでに行われた発掘調査により金堂跡、講堂跡等が確認され、塔の石造露盤や心礎の他、瓦、須恵器、土師器等の遺物が見つかっています。平成28～30年度、令和２年度に実施した伽藍跡南側の発掘調査では、奈良～平安時代の東西方向の区画溝や正倉と考えられる基壇を伴う礎石建物跡等の遺構、木簡、炭化米、土器等の遺物を発見しています。今年度は、それらの遺構、遺物を対象とした資料整理を行い、発掘調査報告書を刊行する予定です。