展示Exhibition

土製鍋

土製鍋 (どせいなべ)

土製鍋 (どせいなべ)の説明テーブル
名称 土製鍋 (どせいなべ)
出土遺跡 元島遺跡 (もとじまいせき)
所在地 磐田市豊浜 (旧磐田郡福田町豊浜)
時代 室町~戦国時代
法量
指定の有無(指定年月日)

概要

元島遺跡からは集落で煮炊きに使われたとみられる土製鍋類が多量に出土している。その多くは内耳鍋と呼ばれる土師質土器で、その名は縁の内面に穴のあいた「耳」が取り付けられていたことに由来する。「耳」には取っ手や紐が取り付けられていたと考えられている。
中世においては、鉄製鍋がすでに使用されていたが、高価であるとともに、破損するなどして使用不能になると、鋳潰して新たな製品の原料として再利用されたためか、遺跡での出土は極めて少ない。集落域では、耐火性に優れ、安価であった土製の内耳鍋が広く使われていたのだろう。

参考文献

静岡県埋蔵文化財調査研究所調査報告 第116集 『元島遺跡Ⅰ(遺物考察編)』 1999
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