展示Exhibition

石製装飾品

石製装飾品 (せきせいそうしょくひん)

石製装飾品 (せきせいそうしょくひん)の説明テーブル
名称 石製装飾品 (せきせいそうしょくひん)
出土遺跡 富士石遺跡 (ふじいしいせき)
所在地 駿東郡長泉町東野
時代 旧石器時代
法量 長さ:9cm 幅:3.45cm 厚さ:1.39cm
指定の有無(指定年月日) 県指定文化財 平成29年12月8日指定
「富士石遺跡出土石製装飾品」

概要

扁平な縦長五角形状の流紋岩に穿孔や線刻を施した装飾品である。孔は両側から穿たれており、外側が広く内側が狭くなるすり鉢状になっている。同心円状の加工痕が認められることから道具を回転させて穿孔したと考えられる。
右側面には、断面V字型のほぼ等間隔に刻まれた14条の線刻が施されている。上方の9条は刻みが深く、表裏面に回りこむように施されているのに対し、下方の5条は刻みがやや浅く、側面の幅に収まるという違いがある。
旧石器時代の装飾品はシベリアや中国北部といったユーラシア大陸北方での発見例は多いとされ、日本国内では北海道と岩手県からの出土が報告されているのみであり、希少性が非常に高いものである。

参考文献

静岡県埋蔵文化財センター調査報告 第3集 『富士石遺跡Ⅱ』 2012
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